ホットプロセスというとひとつの作り方のようですが、実はさまざまなバリエーションがあります。ここでは湯煎に近い仕組みを使って生地を加熱していくダブルボイラー法、略してDBHP法を紹介します。
基本の道具
苛性ソーダ水を作る容器
秤
ボウル
耐熱のゴムベラ、またはしゃもじ
湯煎用の鍋(ボウルが乗る大きさ)
ブレンダー
コンロ、またはIH
レシピ
精製水 170g
苛性ソーダ 70g
オリーブオイル 200g
ココナツオイル 150g
パームオイル 150g
オプション(香り・その他)
*レシピは好きなものをお使いください。
作り方
1 苛性ソーダ水を作る。オイルを温めて溶かす。
*温度の調整をする必要はありません。熱いままでOK。
2 苛性ソーダ水をオイルに入れ、ブレンダーで攪拌する。
*ブレンダーがなければ泡立て器で。
4 数分後、しっかりとトレースがでました。ここから加熱します。
5 お湯の入った鍋の上にボウルを乗せ、フタをしたら、弱火で加熱開始。
*ボウルはお湯に浸かっていない状態。ボウルの底に蒸気があたる仕組みです。
*フタは重たい方が加熱時間が短くなります。
6 加熱開始から7、8分後。生地の外側がジェル化しています。
7 ゴムベラでかき混ぜてみると、中はジェル化したやわらかい生地。表面の中央部は白くて硬さがあります。
全体的によく混ぜて、再び加熱します。
8 さらに7、8分加熱。生地の表面に少し液体が染み出してきました。
9 ゴムベラで混ぜるとフワフワの生地。ここで火を止めます。
オプションを加え、ゴムベラでよく混ぜます。
*冷めると生地が固まり始めるので、鍋の上に乗せたままオプションを入れるのがおすすめです。
*ホットプロセスとは関係ありませんが、ガスールをいっぱい入れた泥んこ石けんを作りたかったので、ガスール大さじ5杯入れてしまいました。
10 型に入れます。生地がマッシュポテトのようなので、型入れすると表面はでこぼこしています。水に濡らしたゴムベラでならすと平らになります。でもでこぼこも味があっていいんですよ。
11 石けんが冷めて固まったら型出し&カット。冬で寒かったせいか、今日は型入れしてから2時間半後に型出しできました。
12 作り始めて3時間後。ラッピングしていまーす。コールドプロセスと比べると素朴な印象ですが、それがホットプロセス(DBHP)の良さでもあります。早速、洗ってみたら泡が立ちました。でもしっかりした硬さが出るまで2週間ほど乾燥させます。